日々変化し続ける世の中に応じて、
日々新しいものに挑戦しその一方で伝統の味を守り続ける。
「ヒツジ」の「ヒ」が「髭」、「ツ」が助辞、「ジ」が牛というように読まれた時代があり、
この語源から「髭の牛」、「ひげのうし」と名付けられた。
戦後、貧困だった日本は軍隊、警察、鉄道員用制服の素材となる羊毛自給をめざす「緬羊百万頭計画」が立案された。
その早期実現のために羊毛のみならず羊肉をも消費させることで、農家の収入増加と、飼育頭数増加が企図され、
その流れの中からジンギスカンが出現したものと考えられている。
ジンギスカンは2004年10月22日には北海道遺産の一つに。
また、2007年12月18日には農林水産省の主催で選定された
農山漁村の郷土料理百選で北海道の郷土料理の一つに選出されている。
ちなみに北海道では
遅咲きの5月初旬に咲いた桜の下で、
ワイワイジンギスカンを囲い花見をおこなう。
調理には専用の鍋であるジンギスカン鍋が用いられる。
この鍋は、南部鉄器など、主に鋳鉄製で、
中央部分が兜のように盛り上がった独特の形状をしており、表面には溝が刻まれている。
これは盛り上がった中央部で羊肉を、低くなった外周部で野菜を焼くことによって、
羊肉から染み出した肉汁が溝に沿って下へと滴り落ちて野菜の味付けとなることを意図した設計である。
仔羊は月齢と永久歯の数によって呼称が変わります。
ラム(LAMB):生後1年未満の仔羊で、永久歯が生えていない。
ホゲット(HOGGET):生後2年未満の仔羊で、下顎に永久歯が2本。
マトン(MUTTUN):生後2年以上の成羊。下顎に8本すべての永久歯。
ジン♪ジン♪ジンギスカ〜ン♪の
メロディでおなじみのジンギスカンの歌、
実はあれは料理のジンギスカンではなく、
モンゴルの英雄チンギスハンが広大な大地で
勇敢に戦っていることを歌っているらしいです!
おいしいばかりではなく、食品としての利点をいっぱい持った、理想的な食材。
羊肉は非常に高タンパクな食品です。そして、タンパク質を構成するすべての必須アミノ酸を、
人間にとってほぼ理想的な比率で供給してくれます。
普段食べているお米や豆等も重要なタンパク源ですが、羊肉に比べると比較になりません。
生ラムはレア(生焼き)で食べられるので、栄養素も壊さずに摂取することができます。
また、ミネラル分も非常に豊富で貧血・冷え性に効果がある鉄分、ビタミンB12
疲れをとるビタミンB1、皮膚を美しく保ち老化を防止するビタミンB2、
胃腸病や皮膚炎を防ぐナイアシンなどのビタミンB群もたっぷり。
他にも免疫細胞を活性化させる亜鉛、カルシウム等
現代の食生活では不足しがちなこれらのミネラルを、羊肉は実に理想的に供給してくれます。
羊肉に含まれるカルニチンにはダイエット効果があります。
カルニチンが体内にたくさんあれば、
脂肪をどんどんエネルギーに変えてくれるので、
脂肪燃焼を促進させるので、ダイエット効果があるんです!!
また、カルニチンには、脂肪を燃焼させる力だけでなく、
筋肉の乳酸を減らす働きがあるため、だるいとき、
疲れがたまっているとき、筋肉痛があるときに、カルニチンは効果的です。
また、記憶力低下を抑制する神経伝達物質「アセチルコリン」は、
カルニチンに補助されて作られます。
加齢による記憶障害の一部を回復させることもわかっています。
羊肉の脂身の融点は44℃と人間の体温より高く食しても溶けにくく、
それ故に吸収されにくいです。
Lカルニチンとの相乗効果でヘルシーな肉と言われているのはその様な理由です。
また、カルニチンは水溶性の成分のため、
「水に溶けやすく、熱に弱い」という特徴があります。
調理過程でだんだんとカルニチンが減少していってしまうので、
カルニチンのことを考えれば、なべに置いて両面をサッと焼いたら食べるのがベター。
最近は「生ラム刺し」など、羊を生で食べられるメニューも出てきています。
これならラードを使うこともなく、カルニチンの減少もないので、
お店にあればぜひ注文してみてください。
当店の代表する ジンギスカン肩ロースは、オーストラリアから輸入された肉を
チルド(冷蔵) で輸送し、常に品質管理、適正温度を維持しながら日本にやってきます。
厳しい審査を受けた羊達がプロのオージーによって加工され、
厳選されたお肉が当店までそのままのクオリティーで届けられています。
この美味しさを余すところなく味わって頂くために鮮度を良く保ち、
お店に届いてからもしっかりと品質管理に努めております。
そのため、生ラムの焼き方はミディアムレアで、
赤身が中に少し残る程度で最高に美味しい状態によりお召し上がりいただけます。
プレミアムラムは穀物品種、通称「グレインフェッド」と呼ばれる
穀物を食べて育った羊のお肉です。
草などを食べて育つグラスフェッドとは違い、脂身が乗って非常にジューシーな生ラムです。
また肉に独特の甘みを持ち、羊肉の中でも特に美味しいという
評価の高いお肉を使用しております。
リブロースはマトン(二歳以上の羊)を使用。
マトンは独特な臭みがあったりと苦手な方も多いようですが、
ジンギスカン鍋で焼くと溶けた脂が鍋のスリットから下に落ち、
余分な臭みを除いた状態で焼き上がります。
焼き目がつくくらいまで焼いて頂き醤油ベースのタレが非常によく合います。
生ラムの厚焼きステーキはショートロインという部位を使用。
赤身でありながらとてもきめが細かく、口の中でとろけるような柔らかさが特徴です。
焼き方はレア(表面に焼き目がつく程度、中は赤身の残った状態)で、柚子胡椒と一緒に。
生ラムのフィレ肉はテンダーロインと呼ばれる羊からたったの2本しか取れない部位を使用。
羊の部位の中でも一番高級で、旨味がぎっしり詰まった希少部位です。
そのテンダーロイン一本一本を熟練されたスタッフが筋や余計な脂を丁寧にそぎ落とし、
美味しいところだけをお客様にご提供。非常に人気の高いお肉です。
ソミュール法という独特の塩漬け法により肩ロースにほどよく塩気を染み込ませた塩ラム。
ネギと大葉の風味によりさっぱりと仕上がっております。
フルーティで甘く、どこか懐かしい味が嬉しくなる昔風味付けラム。
当店独自の製法により6時間煮込んで作るタレはついご飯が進んでしまう。
手間暇かけた自慢の一品です。